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「大人の古墳探検」を追加開催しました

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月14日更新

大人のための防府再発見企画「大人の古墳探検」を追加開催しました。

昨年11月に開催し、参加希望者が多く、参加をお断りした方が多かった「大人の古墳探検」を、同じコース、同じ内容で再度開催しました。
探検する古墳は5箇所。桑山塔ノ尾古墳、車塚古墳、鋳物師大師塚古墳、岩畠古墳、大日古墳の順です。
防府市域の古墳は、古墳時代の前期、中期はほとんど無く、後期なってに集中的に作られるという特徴がありますが、当日の行程も古墳の築造された順に(鋳物師大師塚古墳、岩畠古墳はほぼ同時期)マイクロバスで巡りました。

1.桑山塔ノ尾古墳

マイクロバスで桑山塔ノ尾古墳へ桑山塔ノ尾古墳の前

最初に訪れたのは桑山塔ノ尾古墳。
現在、桑山招魂場がある小山自体が古墳なのです。
江戸時代に毛利重就が納涼亭を作ろうとしたところ、ここから銅鏡や馬具、玉類などすごい宝物が出てきて、桑山の山頂に埋め戻されました。
今では現物は見られませんが、ここの遺物は当時の最上位クラスです。

2.車塚古墳

車塚古墳前で解説を聞いているところ車塚古墳
地元では「妙見さま」の愛称で親しまれている天御中主(あめのみなかぬし)神社。
神社の境内地の一部が車塚古墳。繁華街のなかにあります。
現存する市内最古の前方後円墳です。
前方部と後方部の両方に石室を持ち、前方部の方が古い型式を持つというやや異質な古墳です。
前方部の石室は、いつ崩壊してもおかしくない状態で、早急な対処が求められます。

3.鋳物師大師塚古墳

鋳物師大師塚古墳石室前の写真鋳物師大師塚古墳石室内部の写真
車塚古墳は繁華街の真ん中にありましたが、鋳物師大師塚古墳も住宅地の中に突然現れます。
ここの古墳も、桑山塔ノ尾古墳、車塚古墳と同じく、海浜型古墳です。海から見たときに航海の目印にもなります。
今まで見てきた古墳と同じく、九州系の特徴を持っています。
もちろん今、石室内にあるお大師様やお供え物は後世から現代までのものです。
お大師信仰と古墳が結びついたわけです。

4.岩畠古墳

岩畠古墳の全景写真岩畠古墳石室内部の写真
中心市街地から多々良山の山すそにやってきました。
鋳物師大師塚古墳とほぼ同時期に築造された岩畠古墳です。
この古墳も墳丘がかなり削られていますが、花崗岩の巨石を使用した県内でも最大級の石室規模を誇る古墳です。
使われている石材の大きさから被葬者の政治的位置はかなり高いと思われます。
石室の中から開口部を心の目で見れば、波たおやかな瀬戸の海が見えます。

5.大日古墳

大日古墳の石室前の写真大日古墳の石棺
西目山の山すそ標高約30メートルに位置する、国指定史跡「大日古墳」。
ここは、今まで見てきた古墳とはかなり性質を異にします。
7世紀中葉に突如として作られた市内唯一の畿内系古墳です。
石室は奈良県明日香村にある岩屋山古墳をほぼ正確にスケールダウンしていること、現存する石棺が兵庫県の竜山石でできていること(つまり瀬戸内海を船で運んできた)から、畿内の古墳作りの集団が関わっていることは明らかで、被葬者は畿内の、特に蘇我氏との強い結びつきがあった人物が想定されます。

探検終了後、文化財郷土資料館に戻り、アンケートのお願いと質疑応答の時間を設けました。
参加者の方からは、「もっと他の古墳や文化財も見たい」「有料でいいから、昼食付きでやってほしい」「資料も有料でいい」「文化財講座をぜひともやってほしい」などの声が寄せられました。
文化財の公開・普及という本来の目的とともに、市民の方の生の声が聞けるこういう催しは非常に有益であり、今後もぜひとも続けて行きたいと考えています。

さて、前回も行った「あなたの好きな古墳」アンケートは、今回も大日古墳が他を大きく離して1位になりました。
石室のつくりが精緻で立派なこと、石棺が現存していることが大きく評価されました。