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学公連携事業(平成28年度)
山口県立大学との連携事業について
平成28年度 研究事業の概要を紹介します。
1.共同研究事業に係る課題
ワーク・ライフ・バランス(WLB)維持のために女性が選択する職場の特徴と希望する勤労形態
【研究目的】
若年人口の減少に伴う県内の労働人口の確保・定着は大きな課題であり、M字型曲線を描く女性の就労状況への対策として、約80%以上を女性が占める看護職を対象に調査を行い、女性の就労へのサポート支援について探る。
【調査内容】
ライフイベントと併行して職場選択や勤労形態の変更を行ったものを対象に、職場選択の条件や環境あるいは支援の必要性についてインタビュー調査及び分析を行う。
周防国府に関する包括的研究
【研究目的】
古代から中世にかけて存在する周防国府の遺構に関して、考古学の分野における発掘調査が進められてきた。その調査結果を基に、周防国府について歴史的な見地から分析を行い、防府市を形づくる核となった周防国府を、より具体的に提示するための基礎資料とする。
【調査内容】
周防国府に関する文献、報告書などの収集及び電子データ化やGISを活用したデータ処理を行い、史料調査を実施する。収集した情報を基に、周防国府の歴史的変遷に関して分析を行う。
発掘調査の様子
2.受託研究事業に係る課題
『ホッとするひとときを分かち合うサロン』の設置とその妥当性の検討
【研究目的】
子どもへの虐待や不適切な養育態度は人格形成に重大な影響を与え、様々な要因が複雑に作用し、どの家庭でも発生する可能性がある。その要因として、養育者の生活や対人関係によるストレス、そして自分が受けてきた被養育体験や躾に関する考え方の隔たり等が挙げられる。子育て中の母親を対象にサロンを設置し、新しい子育て支援の方向性を探求する。
【調査内容】
人格を培う効果があるといわれているVirtuesProject(美徳プロジェクト)を取り入れたプログラム開発を行い、サロンの実施後、データ分析と効果判定を行う。