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「防府市緑の基本計画」の概要を掲載しています

更新日:2023年4月1日更新 印刷ページ表示

防府市緑の基本計画の概要

「緑の基本計画」とは

 「緑の基本計画(緑地の保全及び緑化の推進に関する基本計画)」は、市町村が策定の主体となって独自性や創意工夫を発揮し、緑地の保全から公園・緑地の整備、その他の公共施設及び民間施設の緑化の推進に至るまで、その都市の緑全般についての将来のあるべき姿とそれを実現するための施策を総合的かつ効果的に定め、都市における緑の量の増大や質の向上を図る計画です。
 なお、本計画は、従来の都市の緑とオープンスペースの整備及び保全に関する計画である「緑のマスタープラン」と公共公益施設の緑化、民有地の緑化など都市の緑化の推進に関する計画である「都市緑化推進計画」を一体化するものです。

緑の現状

都市の中にある緑の写真です

 本市は、市街地の背後に連なる緑豊かな山々、市街地にうるおいを与える小丘陵の緑、佐波川や瀬戸内海の優れた水辺空間など、恵まれた自然環境の中にあり、また、長い歴史に培われてきた歴史的・文化的価値のある緑や樹林地など、様々な緑に囲まれています。 しかし、人口の増加や市街地の拡大に伴う都市化の進展は、緑の減少を招いており、これらによる地域らしさや自然とのふれあいの場などが失われつつあります。また、市街地内においては、公園・緑地などの不足や配置の偏り、災害時における防災拠点・空間の不足など、さまざまな問題を抱えているのが現状です。

緑の基本計画の目標とする年次

 本計画は、長期的な視点での緑地計画とするため、概ね20年後の平成32年(2020年)を目標とします。また、計画の期間が長期にわたるため、計画の内容をより具体的に表現できるよう、中期的な目標年次として平成22年(2010年)を設定します。
中期目標年次 : 平成22年(2010年)

長期目標年次 : 平成32年(2020年)

計画策定対象地域

 本計画の対象とする範囲は、都市計画区域を基本とします。ただし、都市計画区域外(小野、野島地区)における道路、河川、下水道、公営住宅などの公的管理主体による住宅、学校、社会教育施設、官公庁などで農林水産関連以外の公共公益施設の緑化や緑化推進活動などの施策については、計画の対象とします。

計画の基本理念

 本計画においては、今後の緑豊かなまちづくりをめざし、緑を「まもる」「つくる」「活かす」「育てる」を基本理念として掲げます。

緑の将来像

 緑の現状を踏まえ、本市の風土を活かした緑地の充実により、個性豊かな緑の環境づくりをめざし、「緑豊かで心地よい風を感じるまち 防府」を緑の将来像として掲げます。

防府市の緑の将来像図です

緑の施策体系

基本理念

緑を「まもる」「つくる」「活かす」「育てる」まちづくり

将来像

緑豊で心地よい風を感じるまち防府

基本方針

  1. みんなで緑を育てる
  2. うるおいとやすらぎに満ちた緑をつくり、活かす
  3. ふるさとの緑を形づくる自然や風土をまもり、活かす
基本方針1.みんなで緑を育てる
基本施策 具体的施策

市民、企業の参加のもと、行政との協力・連携による緑のまちづくり

  • 民有地緑化の推進
  • 民有緑地の保全
  • 各種緑化活動への支援

緑のまちづくりの普及・啓発

  • イベントなどの開催
  • 広報活動の推進
  • 苗木の無料配布

緑のまちづくりに向けた組織づくり

  • 市民団体などの活動への支援
  • ボランティア活動の奨励
  • 指導者の育成
基本方針2.うるおいとやすらぎに満ちた緑をつくり、活かす
基本施策 具体的施策
身近に緑が感じられるまちをつくる
  • 公共公益施設における緑化の推進
  • 街路樹の充実
  • 緑道の整備
災害に強いまちをつくる
  • 防災機能を活かした公園などの整備
  • 街路樹の充実
  • 緑道の整備
  • 緩衝緑地の整備
地域の特性を活かした緑地空間をつくる
  • 地勢や地形を活かした緑地空間の整備
  • 水辺を活かした緑地空間の創出
  • 地域風土を活かした緑地空間の創出
気軽に利用でき、楽しめる公園をつくる
  • 誰もが気軽に利用できる身近な公園整備
  • スポーツなどを楽しめる公園整備
基本方針3.ふるさとの緑を形づくる自然や風土をまもり、活かす
基本施策 具体的施策
山々の緑をまもり、活かす
  • 法規制による開発の抑制
  • 市街地に残る樹林地の保全
  • 緑地保全地区、市民緑地の指定
  • レクリエーション空間としての整備
  • 自然との体験学習の場などの整備
  • 眺望点の整備
河川や海岸などの水辺空間をまもり、活かす
  • 多自然型護岸整備
  • 水質の保全
  • 自然海岸の保全
  • 河川、海岸などの親水空間の整備
  • 海浜公園の整備
社寺や歴史的文化遺産とこれらを取り巻く緑をまもり、活かす
  • 保存樹、保存樹林の指定
  • 緑地保全地区の指定
  • 風致地区の指定
  • 景観の保全
  • 散策路の整備
  • ポケットパークの整備
  • 周辺との連携
地域一帯に拡がる農地をまもり、活かす
  • 優良農地の保全
  • 田園風景の保全
  • 市民農園としての利活用

総合緑地配置

総合緑地配置
系統別緑地 緑地の種別
環境保全系統緑地
  • 山の緑
  • 河川・海岸などの水辺
  • 貴重な動植物が生息・生育する緑
  • 社寺と一体となった緑
  • 歴史的文化遺産と一体となった緑
  • 公園・緑地
  • 街路樹・緑道
  • 民有地の緑
  • 農地、集落地の緑
レクリエーション系統緑地
  • 山の緑
  • 河川・海外などの水辺
  • 社寺と一体となった緑
  • 歴史的文化遺産と一体となった緑
  • 公園緑地
防災系統緑地
  • 河川・海岸などの水辺
  • 市街地の樹木・樹林地
  • 公園・緑地
  • 街路樹・緑道
  • 公共公益空間の緑
景観構成系統緑地
  • 山の緑
  • 河川・海岸などの水辺
  • 社寺と一体になった緑
  • 歴史的文化遺産と一体となった緑
  • 市街地の樹木・樹林地
  • 公園・緑地
  • 街路樹・緑道
  • 公共公益空間の緑
  • 民有地の緑
  • 農地、集落地の緑

計画の目標水準

緑地の確保目標水準(目標年次:平成32年)

「緑の政策大綱(平成6年7月建設省)」を踏まえ、将来市街地における永続性ある緑地を8%とします。

都市公園の確保目標水準(目標年次:平成32年)

「都市計画中央審議会答申(平成7年7月)」を踏まえ、一人当たりの都市公園の確保目標水準を17.00平方メートル以上とします。

公共公益施設の緑化の目標

「緑の政策大綱(平成6年7月建設省)」を踏まえ、現況の3倍もしくは施設の敷地の30%以上とします。

都市公園の配置計画

  1. 街区公園
    街区公園の配置にあたっては、一人当たりの確保目標量(1.0平方メートル/人)を基本に「身近な公園として誰もが気軽に利用できること」を配置の基本的な考え方として、市街地においては誘致圏域(誘致距離250m)に1箇所配置します。

  2. 近隣公園
    近隣公園の配置にあたっては、一人当たりの確保目標量(2.0平方メートル/人)を基本に、「誰もがスポーツやレクリエーション活動が楽しめ、また災害時の一次避難地としての役割を果たすこと」を配置の基本的な考え方として、1地区に1箇所配置します。

  3. 地区公園
    地区公園の配置にあたっては、一人当たりの確保目標量(1.0平方メートル/人)を基本に、「誰もがスポーツやレクリエーション活動が楽しめ、また災害時の避難や救援活動の拠点としての役割を果たすこと」を配置の基本的考え方として、配置バランスや利用効果を踏まえつつ配置します。

  4. 総合公園
    総合公園の配置にあたっては、一人当たりの確保目標量(3.0平方メートル/人)を基本に、「市民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動など総合的な利用ができ、特に市民が自然とふれあえること」を基本的な考え方として、自然特性を活かし配置します。

  5. 運動公園
    運動公園の配置にあたっては、一人当たりの確保目標量(1.5平方メートル/人)を基本に、「市民誰もが気軽にスポーツやレクリエーション活動が楽しめること」を配置の基本的な考え方として、野球場、テニスコート、体育館などの各種スポーツ施設を集めた多機能なレクリエーション施設を配置します。

  6. 特殊公園
    特殊公園は、その土地のもっている特性や目的に応じて風致公園、動植物公園、歴史公園、墓園などに分類され、規模についてもそれぞれ異なります。このことから、配置にあたっては地域の 特性を活かし、それぞれの公園の目的に応じて配置します。

  7. 緩衝緑地、都市緑地、緑道、都市林、広場公園
    緩衝緑地などは、公害や災害を緩和する働きや、都市にうるおいを与えるなど生活環境の向上を図る上で重要な役割を果たします。このことから、配置にあたっては地域の特性や状況に応 じて配置します。

緑化重点地区

緑化重点地区の設定

 「緑化重点地区」については、特に重点的に緑地の整備と緑化の推進を図ることにより、本計画のめざすべき緑のまちづくりの早期実現化を図るとともに、市民などに対し、緑豊かな質の高い都市空間の形成に向けての気運を高めることから、地区の設定にあたっては、整備効果が最もある地区を選ぶ必要があります。
 このことから、市街地形成の経緯、周辺に点在する緑地や社寺、歴史的文化遺産の状況を踏まえつつ、最も多くの市民が集まり、利用し、本市の顔として の役割を担っている「防府駅周辺」を中心として、一体的な整備を図ることにより効果が発揮できる範囲の約530haを「緑化重点地区」として位置づけます。

 緑化重点地区

緑化重点地区の計画図です(防府駅周辺地区)

防府駅周辺地区
(天神山~防府駅~桑山~三田尻に至る範囲とその周辺)

緑化重点地区整備の基本方針

  1. 公園・緑地の整備による緑地空間の充実

  2. 公共公益施設の緑化による緑の充実

  3. 緑のネットワークの形成

  4. 歴史や文化と調和した個性ある緑づくり

  5. まちのにぎわいを演出する緑づくり

  6. 市民、企業、行政の協力・連携による緑の充実と維持管理 

「緑豊かで心地よい風を感じるまち防府」の実現に向けた緑豊かなまちづくりのためにご協力をお願いします。

緑豊かで質の高い都市空間の創出を図るため、市民、企業と行政が一体となって、市民の共有財産である、緑をまもり、つくり、活かして、育てましょう。 
 都市の中にある緑の写真です

策定の経緯

「緑の基本計画」は、平成9~10年度にかけて、学識経験者や民間団体の代表者により組織された委員会、市民の公募により組織された懇談会、市の関係課で組織された幹事会により策定されました。