防府市指定有形文化財 工芸品
だいらくじのぼんしょう
大楽寺の梵鐘  1口
所有: 宗教法人 大楽寺
所在: 防府市桑山
指定: 昭和59年(1984)11月2日

 
 大楽寺は永徳(えいとく)元年(1381)の創建と伝える曹洞宗の名刹である。
 この梵鐘はもと三田尻御舟倉(みたじりおふなぐら)の時鐘で、船廠(せんしょう)内の大工小屋の屋上に作られた鐘楼に懸けられていたが、明治維新後、御舟倉の廃止にともない由縁あって大楽寺に移されたものである。
 総高116.2cm、中帯(ちゅうたい)・草(くさ)の間(ま)・下帯(かたい)の区別がなく素文(そもん)である。乳(ちち)は、がっしりとした頂部円錐形で、銘は池(いけ)の間(ま)第二区および縦帯(じゅうたい)にかけて浅く陰刻している。全体のバランスがとれた美しい中型の梵鐘である。
 銘文によると、元禄(げんろく)年間(1688〜1704)に鋳造された鐘が毀損したため、安永(あんえい)5年(1776)11月27日、7代藩主毛利重就(しげたか)が作業を見守るなか、新鐘を鋳成したとある。 鋳物師(いものし)は、三田尻を本貫(ほんかん)とする郡司木工允信規(ぐんじもくのじょうのぶのり)であり、『岩淵観音寺(いわぶちかんのんじ)の梵鐘』(市指定文化財)を鋳た郡司讃岐信久(さぬきのぶひさ)の孫養子にあたる。
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