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ほうふUJIターン体験談(江越正和さん)

更新日:2016年2月1日更新 印刷ページ表示

農家の支援者から自らが生産者に

意志あるところに道は通じる。

江越さん

【農業】公務員(県内各地)→トマト農家(防府)

江越 正和(えごし まさかず)さん

防府市大道地区切畑在住
江越農園(トマト農園)を経営

[取材日:2011年12月7日]

いつかやろうと思ったことを本当に実行に移せる人は、世の中に果たしてどれくらいいるのだろうか。今回取材した江越さんは、間違いなく実行に移せる人であると感じた。

切畑地区は、防府市のなかでも農業を営む方が比較的多い地域であり、代々続いてきた農家の方を始め、県外や市外から新規就農された方も多くいる地域でもある。この地区に農園を構える江越さんも、新たに農業を始められた方のひとりである。

農業を「いつかは自分も実際にやりたい」と考えていた江越さん。もともとは農家の方を支援する仕事を公務員としてされていたそうだが、その仕事を通して農業をやりたいという気持ちが高まり、自ら農業を始めるまでに至ったとのこと。

にこやかな笑顔でとても話しやすく親しみやすい江越さん。今の状況についてお伺いすると、「その年々の天候などの自然条件によって生育状態が左右されたり、肥料の分量によって茎ばかりが成長したり実が育たなかったり、そのあたりのバランスがまだ要領を得ていないところです。」とのこと。現在の場所で農業を始めて5年目になるが、まだまだ試行錯誤の連続なのだそうだ。農業は、自然相手の仕事であり、収穫量や品質がなかなか安定しないことが多いため、うまくいくかどうかは自分の工夫次第という面がある。だからこそ自分の力が試される。そこに農業の楽しさを感じておられるのかもしれない。

農業に対する思いはこれからも変らない。

江越さんは県外の大学を卒業後、県の職員として山口県にUターンされた。県の本庁や農林事務所に勤務していたときは、県内の農家を回り、栽培技術面での支援のほか営農計画の立て方や簿記のつけ方などのアドバイスをするなど、農業経営の支援を行っていたそうだ。農業改良普及員(県職員)として「農家の方の農業に対する思いや生き様を見聞きしていくなかで、自分で農業をやりたいと思うようになった。」と話す江越さん。農家の方と接していくなかでの触れ合いが、江越さんが“支援者”から“生産者”に転身するきっかけになったのだ。

新たに農業を始められた江越さんにとって、慣れない土地でのゼロからのスタートは不安との戦いだったのかもしれない。「市外から来た私に対して、この地域の方々は快く受け入れてくれたという印象を持っています。」と話す江越さん。
「何かあればすぐに言いなさいよ」と気遣ってくれる農家の方、直接トマトを買いに来てくれる近所の方、またビニールハウスの張替えなどに人手を出してくれる地域の方など、人とのかかわりを大切にしてきたそうだ。農業に挑戦するためには、家族や仲間、そして同じ地域に住む人たちとの付き合いを大切にしていくこと、そして夢や理想をもって実行するという強い意志を持つこと、この2つが大切だと言う江越さん。

どんな仕事でもそうであるのかもしれないが、農業においても苦労する時期は必ずやって来る。このような時にこそ、自分の強い意志と周りの人の手助けが、大きな心の拠り所となるのだろう。

ビニールハウスビニールハウスの中

少しずつでも前進していく、私は常に挑戦者であり続けたい。

自分の努力が成果に大きく影響する、これが自然相手の農業の醍醐味である。
江越さんの1年は“休む間もなく”という言葉が当てはまるほど、とても忙しく過ぎていく。農業は、ビニールハウスの開け閉めや水の管理など、収穫に追われる繁忙期以外であっても、何かしらやるべきことがあり、それはどれも自分の“成果”に直結しているのだ。

「将来は、生産規模を今よりも拡大するとともに、最終的に規格外となってしまったトマトについても、無駄にならないように商品に加工して、販売できるようにしていきたい。」と今後の展望を話す江越さん。規格外となった農作物は市場に流通しないのだが、規格外の農作物であっても味や品質は全く変らない。今までは販売にまでつながらなかったトマトも、商品として有効活用することができれば、農業経営での可能性をより広げることができる。江越さんの挑戦はこれからも続いていくのだ。

とまとビニールハウスのなか

☆「江越さんのあしあと」はこちら[PDFファイル/124KB]

インフォメーション

江越さんのブログ
『農への道 えごぽん農園のすこやか?成長日記』

日常の出来事から仕事の話題まで、江越さんの農業挑戦ブログです。

⇒「http://egopon.com/ 」(2012年1月20日現在)

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