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伝染性紅斑が流行しています
伝染性紅斑が流行しています
防府市では伝染性紅斑患者の定点当たり報告数が、第42週(10月13日から10月19日)に2.67人となり、警報の基準である「定点当たり2人以上」を上回りました。
今後、さらなる感染の拡大が予想されることから、10月15日、県下全域に「伝染性紅斑流行発生警報」が発令されました。
本警報の発令は、現行の感染症法が施行された平成11年以降初めてとなります。
特に、過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産を引き起こす可能性があるため、次の点に注意して感染予防に努めましょう。
伝染性紅斑について
○ 特徴
小児を中心にみられる感染症です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
○ 症状
・両頬、続いて手足に網目状やレース状の紅斑(赤い発しん)が現れます。多くの場合、発しんが出現する7から10日前に、微熱やかぜのような症状が出現することがあります。
・過去に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
感染経路と感染予防のポイント
○ 感染経路
・飛沫感染:咳やくしゃみの時の飛沫の中に含まれるウイルスによって感染
・接触感染:ウイルスのついた手を介して口や鼻などの粘膜から感染
○ 感染予防
伝染性紅斑には発病を予防できるワクチンや特効薬はありません。日頃から「手洗い・せきエチケット」といった感染対策を生活習慣にすることが大切です。
また、感染しても症状がない場合もあるため、妊娠中又は妊娠の可能性がある方で、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に医師に伝えてください。
治療方法
伝染性紅斑に、特別な治療法はありません。基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
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