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地籍調査

更新日:2021年2月8日更新 印刷ページ表示

地籍調査とは

 地籍調査とは、日本の国土を記録するために行われる土地の調査で、国土調査法に基づき、それぞれの土地の境界を確認し、土地の地番、位置、形状、面積、地目などを調査する事業です。

 さらに、その成果は正確な地図(地籍図)と帳簿(地籍簿)に編集され、登記所(法務局)に備え付けられます。

 地籍調査は大切な土地財産を守り、また、成果はいろいろな事業に活用され、わが国の再開発や土地整備に幅広く利用されます。

防府市地籍調査のイメージイラスト

地籍調査をご存知ですか

地籍とはなんですか?

 人間に「戸籍」があるように、一筆ごとの土地について、その所有者、地番、地目、境界及び地積などの記録をまとめたものが「地籍」です。
 一筆とは、登記上の土地の単位として、人為的に分けた区画のことで、豊臣秀吉の行った太閤検地のときに、検地帳に一行(一筆)で記載したことに由来すると言われています。
 登記所(法務局)では、一筆ごとに登記がなされており、これが土地取引の単位となります。

なぜ地籍調査をするのですか?

 現在、日本における土地に関する記録の約半分は、明治20年頃の地租改正による局地的な測量によって作られた地図(公図)をもとにしたものです。そのため、当時の測量技術の低さや、長い年月の経過による状況の変化のため、必ずしも現況と一致しておらず、土地の境界が不明確であったり、測量も不正確である場合があります。したがって、土地の実態を正確に把握するために、地籍調査を行う必要があります。

調査前の公図(分間図または字限図とも言う)

調査前の公図(分間図または字限図とも言う)

 
地籍調査後の地籍図

地籍調査後の地籍図

地籍調査はこんなことに役立ちます

 地籍調査によって土地の境界が明確になり、土地の正確な情報が登記簿に反映されている地域は、トラブルの防止やまちづくりの様々な面で役立ちます。

地籍調査をしていると・・・

  • 土地の境界をめぐるトラブルの発生を、未然に防止することに役立ちます
  • 登記所の地図と土地の現状が一致し、土地の売買や、分合筆などの円滑化に役立ちます
  • 固定資産税の課税の適正化に役立ちます
  • 万一の災害の後でも迅速な復旧に役立ちます
  • 土地の境界確認作業が簡単にできるため、道路・下水道などの整備の円滑化に役立ちます地籍調査は、土地をめぐるトラブルの防止・登記手続きの円滑化・課税の適正化などに役立ちます

地籍調査の経緯

 国土の総合的な開発および保全の基礎を確立するため、昭和26年に国土調査法が施行され、昭和37年には国土調査促進特別措置法が施行されました。

 これに基づき、国において、昭和38年から第1次国土調査事業10箇年計画が実施され、現在は第6次10箇年計画を実施中です。

 防府市は、昭和39年に周南地区工業整備特別地域に指定され、広大な塩田跡地に企業立地が図られて、人口の増加と土地の異動(登記申請)が多くなることが予想されました。

 そこで、本市は、昭和40年度から県指導のもとに、国土調査法に基づく地籍調査事業に着手しました。

地籍調査の進め方

防府市では2年サイクルで事業が完了します。
(下記で、 印がついている項目は、土地所有者に参加していただくものです)

1年度目

調査事業の計画・準備土地所有者の皆さまと共に、一筆地調査を行います
 ↓
説明会
※調査に先立って調査区域内に土地をお持ちの方々を対象とした説明会(7月ごろ)を実施します
 ↓
基準点測量
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一筆地調査
※一筆ごとの土地について、土地所有者の立会などにより、所有者、地番、境界等の確認をします
 ↓
地籍測量

2年度目

地積測定完成した地籍図と地籍簿は法務局(登記所)に送付します
 ↓
地籍図・地籍簿の作成
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閲覧
※地籍図と地籍簿の案を閲覧いただき、誤り等を訂正する機会を設けます
 ↓
県と国土交通省による認証
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法務局(登記所)への送付