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情報社会を生きていくための情報モラル
情報社会を生きていくための情報モラル
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情報社会を生きていくための情報モラル(児童・生徒編)
情報社会とは?
スマホやパソコン・タブレットなどの情報通信機器などでインターネットに接続して情報をやり取りする社会のことです。
情報社会では、便利なことがたくさんあります。
しかし、困ったことも起こっています。
気を付けたいインターネットトラブル
SNSによるコミュニケーション(通信、交流)のトラブル
LINEやツイッターのようにSNSでのコミュニケーションは手軽にできるかわりに、文字だけのやり取りは、相手の受け取り方によっては、逆の意味になったりすることがあります。相手のことを思いやりながらメッセージを送ることが大切です。また、気持ちを伝えたりする場合はスタンプなどを利用して、相手に正確に受け取ってもらえるような工夫をしましょう。
また、グループをつくってのコミュニケーションも、便利ですが、間違って違うグループにメッセージを送ってしまい、気まずい思いをしたりすることがあります。グループにメッセージを送るときは、だれが受け取るのかを慎重に確認するようにしましょう。
写真や動画の投稿
スマホなどでは、撮影した写真や動画をすぐにインターネットに投稿したり、SNSで友達に送信したりすることができます。同じ写真や動画をみて楽しむことができますが、写っている人のプライバシーを侵害してしまったり、傷つけてしまう可能性もあります。自分だけが写っている写真でも、もしかして他の人を不快にさせてしまうかもしれません。悪ふざけで面白い画像を投稿したものの、しばらくして後悔してしまうことが起きるかもしれませんので、よく考えて投稿する必要があります。
ゲームのやりすぎ
スマホやインターネットに接続することができるゲーム機などでネットゲームを楽しむことが手軽にできます。しかし、無料で遊ぶことができるのは最初だけで、課金してカードやアイテムを手に入れなければ強くなれなかったり、長い時間遊ばないと強くなれなかったりする場合があります。強くなるために、課金をしたり、長い時間遊んだりすると、無駄なお金を使ってしまったり、時間を無駄にするだけでなく、生活リズムが乱れてしまう恐れもあります。
インターネットの特徴
インターネットを利用するときは、次のような特徴を知り、よく考えて行動することが必要です。
身の安全をまもるために
インターネット社会で安心して生活するためには、少し不便と感じることがあるかもしれませんが、家族で話し合ってルールを決めて守るように心がけたり、フィルタリングを設定して間違って悪いサイトに行かないようにする必要があります。
ファミリールール
スマホやゲーム機などの使用について、保護者の方や家族全員で時間(何時から何時まで)や場所(居間など)、料金(プランや課金など)についてあらかじめ話し合い、ルールを作成することにより、生活リズムの乱れなどを予防することができます。
フィルタリング
スマホなどでインターネットを利用する場合は、必ずフィルタリングサービスが機能しているか確認したうえでサイトを見るようにしましょう。
ルールを決めるときに考えること
保護者の人と話し合ってルールを決めるときに、次のようなことを考えて、守れるように頑張りましょう。
- スマホやゲーム機でインターネットを使ってもよい時間を決める
- アプリをダウンロードしたい場合や有料サイトを利用したい場合は、必ず家族に相談をする
- アプリは信頼できる場所からダウンロードしたものだけを利用し、ダウンロード時は同意事項を必ず確認する
- インターネット上で知り合った人とは決して会わない
- 自分の自慢話や人の悪口を書き込まない
また、進級する時や機種変更したりする時に、今のルールがきちんと守れているかどうかを確認して、必要であれば変更したりするようにしましょう。
相談先
万一、トラブルに巻き込まれてしまったり、その恐れがあり不安を感じる場合は、保護者の方や学校の先生に相談しましょう。また、インターネットを使っていて困ったことがあれば、それぞれ専門的なアドバイスがもらえる機関に相談するようにしましょう。
ネットいじめや嫌がらせ
- 学校の先生や保護者の方など
- ヤングテレホン防府(フリーダイヤル) 0120-783-474
(携帯電話から) 0835-24-3232 - 教育相談電話(フリーダイヤル) 0120-078-357
(携帯電話から) 0835-23-1135
フィルタリングの設定方法
- 機器を購入したお店や相談窓口
ネットゲームの課金トラブルやネットショッピング、ネットオークションのトラブル
保護者の方を通じて
- 防府市消費生活センター 0835-25-2129
- 山口県消費生活センター 083-924-0999
情報社会を生きていくための情報モラル(保護者編)
私たちを取り巻くインターネット社会
もはや私たちの生活に欠かすことの出来ないインターネット。便利なことや楽しいことなど「光」の部分もたくさんありますが、犯罪行為や迷惑行為、マナー違反など巻き込まれると困る「影」の部分もたくさんあります。特に、インターネットの「光」の部分と「影」の部分の区別がつきにくい中間の部分について、わたしたちは見極めて、正しく対処する必要があります。
インターネットを利用する際は、その特徴を理解しながら慎重な行動をとる必要があります。インターネットの特徴として、次のようなことが挙げられます。
情報の個別性(情報の価値は人それぞれで異なる)
インターネット社会にはいろいろな価値観の人が入り混じっています。ある人にとっては、とても大事な情報でも、他の人にとってはあまり価値のない情報である場合があります。また、ある人にとっては、笑ってすますことができることでも、別の人は許すことができないこともインターネットで共有される可能性があります。多くの炎上事件は、大したことと思わずに発信した情報が、実は社会的に非難されるものであり、多くの人が目にすること(拡散)することにより、問題が大きくなっています。
情報の残存性(一度生じた情報は消えない)
インターネットでは、一度発信した情報は永遠に取り消すことはまずできません。情報を受け取った人が忘れることはありますが、インターネットで検索するとその情報が簡単に見つかることがあります。消したい過去も、インターネット社会では簡単に消すことができません。
情報の伝播性(情報はすぐに広がる)
インターネット社会では、発信された情報は世界中を短時間で駆け巡ります。より注目された情報は、インターネットだけでなく、テレビや新聞などに取り上げられて、いろいろな人が目にすることになります。うわさなどは、知り合いに口頭で伝えるだけでしたが、インターネットでの拡散は、世界中の人に伝わる可能性があります。
特に注意したいインターネットに関わるトラブル
インターネット社会では、情報の発信・受信が容易にできることで、便利になることもたくさんありますが、トラブルに巻き込まれることもあります。
プライバシーの侵害
他人が個人情報を公開してしまったりして、プライバシーを侵害することもありますが、自分自身が公開した画像や動画に住所などを特定することができる情報が含まれている可能性があります。自宅の住所が特定されてしまった有名人などもいますが、炎上事件に巻き込まれるとその多くの人が個人情報を暴かれて、プライバシーの侵害が深刻になることがあります。
ネットいじめ
SNSやメールなどのコミュニケーションツールを使って、言葉の暴力や嫌がらせが行われ、精神的な苦痛を感じる行為をネットいじめと呼びます。学校などの日常生活における通常のいじめの延長線上で行われる場合もあれば、インターネット上でのコミュニケーションサイトなどで知り合った見ず知らずの人同士で行われる場合もあります。閉ざされたコミュニケーションの中で行われるため保護者や教師が把握しにくい場合が多く、不登校や学業不振につながることもあります。
炎上
社会的に非難される行為をインターネットで公開した場合などに、その文章や動画が他のサイトに転送されることにより、より多くの人の目に触れてしまうことがあります。わずかな時間に多くの人が閲覧し、コメントを書き込むことにより、膨大なアクセスがあることを炎上と呼びます。
最初は限られたメンバーのみにアクセスが許されたサイトに投稿される場合が多いのですが、その中のメンバーが不特定多数が閲覧できるサイトに転送することにより、短時間に数万人もしくはそれ以上といった人が目にする状態になります。
炎上のターゲットになると、氏名や住所だけでなく家族の名前や勤務先なども晒されることになり、深刻なプライバシー侵害を引き起こします。
ゲーム依存
持ち歩くことができるスマホなどでゲームをすると、いつでもどこでもゲームをすることができるために、ゲームで遊ぶ時間が長くなってしまう可能性があります。中でもネットゲームは他の人と連携して遊ぶ内容になっているため、他人の誘いにのって自分の生活リズムが乱れてしまう恐れがあります。さらに、ネットゲームの多くは無料で始められますが、貴重なカードやアイテムを手に入れるためには、課金をせねばならず、お金を使いすぎてしまう可能性があります。
SNS等でのコミュニケーショントラブル
SNSによるメッセージのやり取りは、場合によっては真逆の意味に取られることがあります。例えば、「明日、買い物に行こう」と誘った返事が「いいよ」の場合、“賛同する意味のいいよ”と“必要ないという意味のいいよ”の2つの受け取り方ができます。
また、SNSはいつでも、どこでもコミュニケーションをとることができますが、相手のことを考えずに、長時間コミュニケーションをとり続けることにより、友達に迷惑をかけたり、自身の生活リズムが乱れたりすることにつながります。
インターネットの影に近づかないためのしくみ
私たちがいくら気を付けても、インターネットの影から身を守ることは難しい場合があります。そのため、子どもがインターネットを利用する場合には家庭内のルールを作ったり、フィルタリングやペアレンタルコントロールなどのしくみを利用することが、安全なインターネット利用に欠かせません。
ファミリールールの作成
スマホやゲーム機などの使用について、子どもと保護者で時間(何時から何時まで)や場所(居間など)、料金(プランや課金など)についてあらかじめ話合い、ルールを作成することにより、生活リズムの乱れなどを予防することができます。
フィルタリングサービスの利用
インターネット上の有害な情報などへ子どもがアクセスするのを防ぐために、あらかじめ決めた基準などでそのサイトへのアクセスをブロックすることをフィルタリングといいます。アプリなどで設定する方法と携帯電話会社やプロバイダなどと契約してサービスを受ける方法があります。
ペアレンタルコントロール
スマホやゲーム機などの機能を保護者が制限したり、利用履歴を監視したりすることをペアレンタルコントロールといいます。使用するアプリや機能、時間などを制限することができます。
お子さんの安全を守るために
インターネットが普及した社会は、我々にとって便利な世の中ですが、悪だくみをする者にとっても犯罪をしやすい世の中になってしまう恐れがあります。
また、些細な出来事が大きなトラブルに発展する可能性もあり、ちょっとした不注意で被害者にも加害者にもなる世の中です。お子さんが安全に、保護者の方が安心してインターネット社会で生活し、スマホなどを利用し、コミュニケーションをとるためには、ファミリールールの作成、フィルタリングの設定、ペアレンタルコントロールの設定を確実に行う必要があります。
また、それらの作成や設定をしたのちも、そのままにせず、定期的に機能しているか、逆に不必要に使いにくくなっていないかをチェックすることも大切です。
昔から「子どもは失敗しながら学ぶ」といわれていますが、インターネット利用における失敗は、子どもの一生に消すことのできない傷を負わせる可能性があることを理解して、インターネットと上手に付き合えるように家庭で話し合っていくことが大事です。
相談先
万一、トラブルに巻き込まれてしまったり、その恐れがあり不安を感じる場合は、それぞれ専門的なアドバイスがもらえる機関に相談するようにしましょう。
ネットいじめや嫌がらせ行為
- 学校の先生
- ヤングテレホン防府(フリーダイヤル) 0120-783-474
(携帯電話から) 0835-24-3232 - 教育相談電話(フリーダイヤル) 0120-078-357
(携帯電話から) 0835-23-1135
脅迫など心身に多大な影響を与える可能性があるもの
- 防府警察署 0835-25-0110
フィルタリングの設定方法
- 機器を購入したお店や相談窓口
ネットゲームの課金トラブルやネットショッピングやネットオークションのトラブル
- 防府市消費生活センター 0835-25-2129
- 山口県消費生活センター 083-924-0999