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ハンセン病を正しく理解しましょう

更新日:2025年7月31日更新 印刷ページ表示

ハンセン病を正しく理解しましょう

ハンセン病とは

ハンセン病は、「らい菌」という細菌に感染して起きる病気です。
発病すると末梢神経や皮膚がおかされるため、感覚障害がおこり、温度や痛みを感じなくなります。
顔(鼻、眼、口)や手足が変形する後遺症が残りやすかったことから、偏見や差別の対象になりました。

しかし、ハンセン病は現代の日本のような高度な文明をもつ社会では感染しません。
ハンセン病療養所の医師や職員に発病した者がいないことから「らい菌」の病原性がきわめて弱いことは明らかです。

治療を開始していない患者さんと長期にわたって接触しなければ感染することはなく、たとえ感染しても発病することはまれです。

「不治の病」ではありません

有効な治療薬がない時代は、「不治の病」と呼ばれていました。
しかし、昭和18年(1943年)、アメリカでプロミンがハンセン病の治療に非常に有効であることが確認されました。
日本では第2次世界大戦後にプロミンが治療に導入され、その後に全国の療養所で使用されました。

現在は、いくつかの飲み薬の組み合わせによる多剤併用療法(MDT)によって、障害を残すことなく治る病気となっています。
 

患者さんやその家族が受けた差別

らい菌が病原性の弱い菌であることがわかっていたにもかかわらず、「らい予防法」によって強制的に患者を隔離する政策を行ったり、住んでいた家を大がかりに消毒するなど、「恐ろしい病気である」という誤った認識を人々に植え付けました。

これによって、ハンセン病の患者さんだけでなく、家族も差別の対象とされ、近所づきあいから疎外され結婚や就職を拒まれたり、引っ越しを余儀なくされたりといった厳しい差別を受けました。

偏見や差別のない社会を実現するためには、ハンセン病について一人ひとりが正しい知識と認識をもつことが必要です。

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