下水処理の仕組み
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年1月5日更新
下水処理の仕組み
下水処理は大きく分けると、水処理と汚泥処理の2種類になります。
水処理の仕組み
- 沈砂池、ポンプ室
下水管から流入してきた下水をゆるやかに流して、土砂やゴミを取り除きます。 - 最初沈殿池
沈砂池から送られてきた下水を、この池でゆっくりと流します。この間に沈殿しやすいドロなどの固形物の大部分を沈殿させ、掻き集めて重力濃縮槽に送ります。 - 反応槽
最初沈殿池から送られてきた、下水に活性汚泥(好気性微生物を多量に含んだドロ)を加え、空気を吹き込んでかきまぜます。この間に微生物は下水中の汚物を食物として繁殖し、汚物はふわふわした海綿状になって沈殿しやすくなります。 - 最終沈殿池
沈殿しやすい状態となった活性汚泥と水とをこの池で分離させます。うわ水は塩素混和池に送ります。また底にしずんだ活性汚泥は、一部は反応槽に送り、余剰汚泥は機械濃縮機に送ります。 - 塩素混和池
きれいになった水を塩素の力で消毒し、海に放流します。
汚泥処理の仕組み
- 重力濃縮槽
最初沈殿池から送られてきた初沈汚泥を時間をかけながら沈めて水分を減らし、汚泥量を少なくします。 - 機械濃縮機
最終沈澱池から送られてきた余剰汚泥に薬剤を加えながら水分を減らし、汚泥量を少なくします。 - 汚泥脱水機
重力濃縮槽と機械濃縮機で水分を減らしたドロを更に脱水し、減量化します。水分を除いたドロは、隣接するクリーンセンターへと運ばれ、バイオガス発電のために有効利用されます。